ZILLION ARCHIVE ROOM(Yahooブログ移行版)

Yahooブログから流れてきたTVアニメ『赤い光弾ジリオン』非公式ファンサイトです。元々は放映30周年を記念する週刊ブログでしたがそのまま不定期で続いています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ジリオンのキャラクターグッズ

『後藤隆幸作品集 MIX NOISE』より 30年前の本放送時、まったくの新番組だった『赤い光弾ジリオン』は注目度も低く、それに伴い主力商品であるトイ以外のキャラクターグッズの初期ラインナップも実に貧弱なものだった。 アニメディア1987年4月号より まずは…

ササユリカフェ「TAKAYUKI GOTO ART WORKS」レポート&トークイベント感想

12月18日現在、東京・西荻窪のササユリカフェではプロダクションI.G 後藤隆幸氏の個人展「TAKAYUKI GOTO ART WORKS」が今月25日まで開催中。 ササユリカフェはスタジオジブリのスタッフだった舘野仁美氏がジブリ作画部門の解体後に開いたカフェで、これまで…

ササユリカフェ「後藤隆幸×西久保瑞穂 お話し会」レポート

東京 西荻窪のササユリカフェでは後藤隆幸個人展が開催中(2017年12月11日現在)。 今回は、その連動イベント「後藤隆幸×西久保瑞穂 お話し会」への参加機会を得たので、そのレポートをお届けしたい。思いのほか長文となったため、展示内容については次回更…

ゴールドライタン・ウラシマン・モスピーダ ~ジリオン・ジ・オリジン(4)~

まずは告知。 12月5日現在、東京・西荻窪のササユリカフェにて後藤隆幸氏の個人展が開催中。 大量のジリオン関係の原画、イラストが展示されているので、ジリオンファンには強くお勧めしたい。期間は25日まで。 アニメージュ1987年6月号より タツノコプロは1…

ガッチャマンとタイムボカン ~ジリオン・ジ・オリジン(3)~

第17話「涙!JJを探せ」より 『赤い光弾ジリオン』を生んだタツノコプロは2017年の今年、創立55周年を迎えている。 タツノコは1970年代を中心に意欲的なオリジナルアニメを多数生み出した。中でも特に人気が高い作品が『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)…

アフタヌーン率高し?ジリオンぽいマンガとCD

プロダクションI.G公式ページより(現在は削除) まずは告知から。今月末の11/30より東京・西荻窪のササユリカフェで後藤隆幸氏の個人展が開催される。 詳しくは前回の更新(こちら )を参照ください。 このブログでは以前(こちら)にジリオンに影響された…

(号外)後藤隆幸個人展『TAKAYUKI GOTO ART WORKS』開催決定

Production I.Gの告知ページより 急遽入ってきた情報なので、また号外にて。 『赤い光弾ジリオン』のメインキャラクターデザイナー 後藤隆幸氏の個人展が11月30日(木)から、東京・西荻窪の「ササユリカフェ」にて開催予定。 参加作品の原画やイラスト、オリ…

テレビえほん『赤い光弾ジリオン』と、セイカのぬりえ

ひかりのくにテレビえほん『赤い光弾ジリオン』表紙 タツノコプロと読売広告社はその処女作『宇宙エース』(1965年)以来の関係だが、その初期作品に名作、メルヘン路線があったせいか、商品展開には子供向けの絵本がラインナップされていた。かなり高年齢層…

ジリオンとOVA『ザ・サムライ』

『ザ・サムライ』より 『ザ・サムライ』(1987年)は、集英社ヤングジャンプに連載されていた春日光広氏のマンガのOVA化。発売日は11/1なので、制作期間はジリオンとほぼ重なっていると思われる。 春日氏は当時人気のあった高橋留美子氏のフォロワーといえる…

西久保監督フィルモグラフィ(3)キティ時代とタツノコ帰郷編

八王子夢美術館『押井守と映像の魔術師たち』展図録 西久保氏インタビューより (前回はこちら) 短命となった『みゆき』(1983年)はその終了後、劇場アニメになる企画もあったようだ。西久保氏がその監督候補だったのかは不明だが、映画化の企画は立ち消え…

幻の「スーパーボンボン」と、ジリオンのコミカライズ

『赤い光弾ジリオン』オープニングより、掲載誌のクレジット このブログでは以前にアメコミ版ジリオンを紹介したが(こちら)、ジリオンのコミカライズ自体は日本でも行われている。 スーパーボンボン1987年5月号より 講談社「スーパーボンボン」は当時人気…

ジリオン作画列伝(2) ~アニメアールと京都アニメーションが支えたジリオン~

アニメアール吉田徹氏によるJ.J。アニメV別冊『赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲』より 『赤い光弾ジリオン』の作画ではタツノコプロの前作『ドテラマン』(1986年)から引き続き「竜の子アニメ技術研究所」が中心的な役割を果たしたが、大阪のスタジオ「アニメア…

ジリオンに見る80年代洋楽の影響と、音楽担当の入江純氏

『赤い光弾ジリオン』オリジナルサウンドラックのジャケットより。イラストは怪獣画で著名な開田裕治氏 以前(こちら)にも書いたように、西久保瑞穂監督はアニメ業界の「脱アニソン化」を推し進めた張本人でもある。その西久保氏が監督したジリオンは、やは…

『こまったユ鬼ちゃん』に登場したジリオン

アニメージュ1987年4月号より これまで何度か(こちらやこちら)取り上げている『こまったユ鬼ちゃん』は、アニメ雑誌「アニメージュ」に1987年4月号から1988年11月号まで連載された4コマ漫画。タツノコプロがジリオンの直前まで手がけていたギャグアニメ『…

似てる?似てない?ジリオンを彷彿とさせるゲームたち

いまでこそ映画をも凌ぐ巨大産業となったものの、昔のTVゲームはおおらかというか、無邪気な作品も多かった。特にオタク気質のゲーム開発者はアニメファンを兼ねることが多く、『機動戦士ガンダム』(1979年)『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)などの人…

タツノコの総力戦?ジリオンの演出家陣

『赤い光弾ジリオン』ブルーレイBOX特典絵コンテ集より、西久保監督による最終話の絵コンテ アニメーション作品における「絵コンテ」と「演出」クレジットの役割分担は曖昧だが、基本的には、絵コンテ担当は脚本を元にすべてのカットを絵で起こす役割、演出…

大番狂わせ!1988年のアニメグランプリと日本アニメ大賞

「後藤隆幸作品集 MIX-NOISE」より アニメ『赤い光弾ジリオン』は2017年現在では「知る人ぞ知る」といった存在だが、1987年末の放映末期から放映終了にかけてはアニメファンの間で人気が沸騰、当代の人気番組となっていた。キャラクターグッズを出していたム…

スカウターの元ネタ?ジリオンにおける片目ディスプレイと謎のアーマー

『太陽の牙ダグラム』のクリンとジリオンのJ.J 出落ちで申し訳ないが、ジリオンの片目ディスプレイと非対称な服装の「アニメにおける元祖」は、日本サンライズ作品『太陽の牙ダグラム』(1981年)の主人公クリン・カシムではないかと思われる。このスタイル…

(号外)ジリオン無料配信中!ほか

予告とは異なるが、ジリオン関係のニュースがいくつか流れてきたので紹介させていただきたい。 GYAO!にてジリオンが無料配信中 9/1現在は第1〜4話が配信中で、特に西久保瑞穂コンテ、後藤隆幸作監の第1話、押井守コンテ、浜崎博嗣作監の第2話は、新番組に対…

キングレコードの音楽ソフトあれこれ

『赤い光弾ジリオン』の全シングル ジャケットイラストはすべて後藤隆幸氏 以前にも触れたように(こちら )、『赤い光弾ジリオン』の音楽ソフトはキングレコードの「ヒット賞」を受賞している。 ジリオンの放映当時はまだCDプレイヤーが一般家庭に普及して…

ジリオンのイベントとラジオ放送

2015年のトークショーでオーダーの特典として作られたポストカードの一部 イラストは後藤隆幸、浜崎博嗣、黄瀬和哉の各氏 アニメのライブイベントが日常化した現在と異なり、昭和のアニメであるジリオンはその人気の割にイベントはほとんど行われていない。…

ジリオン作画列伝(1)~後藤隆幸氏とスタジオ鐘夢、巨人なかむらたかし氏~

プロダクションI.G公式サイトより(現在は非掲載) プロダクションI.Gの「G」、ジリオンのメインキャラの生みの親である後藤隆幸氏はもともと背景志望だったという。後藤氏のイラスト特有の雰囲気は、後藤氏が大きな影響を受けたという『とんがり帽子のメモ…

アップルの新作フィギュアと幻のトライチャージャー

メガハウス ヒロインメモリーズ 赤い光弾ジリオン アップル参考写真(HOBBY SHOP でじたみんBLOGより引用) 1987年放送の『赤い光弾ジリオン』の商品展開は、以前にも触れたように1989年ごろでほぼ終了している。 その後登場したのは(ここで紹介したアメコ…

『赤い光弾ジリオン』とSF小説『エンダーのゲーム』の微妙な関係

『赤い光弾ジリオン』最終話「勝利のラストシュート!」より 今年亡くなった日本映画の鬼才 鈴木清順氏に、『殺しの烙印』(1967年)というカルト映画がある。 終盤に近づくにつれワケがわからなくなる作品としてもおなじみだが、この映画の冒頭シーケンスは…

ジリオンの絵コンテ

『赤い光弾ジリオン』ブルーレイBOX特典絵コンテ集 なかむらたかし氏によるオープニングの絵コンテより 東京神田の神保町は古書店が集まっていることでも名高い。他ではまずお目にかからない専門性の高い資料を揃えた古書店の中には、映像作品を専門とするこ…

ラーメンマン・ボーグマン・シュラト ~ジリオンの後継作たち~

ビデオ『天空戦記シュラト 天空界メモリアルズ』2巻のジャケット(駿河屋より引用)後藤隆幸氏によって描かれた「シュラト、レイガ、ラクシュ」は「J.J、チャンプ、アップル」と同一キャスト 『赤い光弾ジリオン』の本放送時には、同時期放送の『きまぐれオ…

西久保監督フィルモグラフィ(2)出崎統氏との出会いと『みゆき』での監督デビュー

アニメージュ1983年1月号「押井守とそのライバルたち」より 西久保氏のヘアスタイルに時代を感じる (第一回はこちら) タツノコを辞した西久保氏のマッドハウス初仕事は『マルコ・ポーロの冒険』(1979年)だった。 マッドハウスは手塚治虫氏の虫プロ倒産と…

ゲームになったジリオンと、謎の組織トップドリーム

まずは、このブログでは珍しくリアルタイム情報のお知らせから。 『赤い光弾ジリオン』の30周年を記念した同人誌の企画が現在(2017年7月現在)進んでいます。 twitter @WN30th1 さんから引用 すでにtwitterやpixiv等で告知されていますが、イラストやマンガ…

『歌姫夜曲』と、幻となったその後の展開

VHS版『赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲』より、インナーのオマケ漫画 『赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲』は、TV放送終了の半年後、1988年の6月に登場したオリジナルビデオアニメ。人気絶頂のうちに終了した本編の外伝として登場し、内容には賛否あるもののこちらもヒ…

押井守監督とジリオン

第15話より。ジリオンにもやっぱり登場した牛丼屋 「機動警察パトレイバー」シリーズや『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)の押井守監督が「丸輪零」のペンネームでジリオンに参加していたことはよく知られている。 押井氏が絵コンテを手がけたの…