ZILLION ARCHIVE ROOM(Yahooブログ移行版)

Yahooブログから流れてきたTVアニメ『赤い光弾ジリオン』非公式ファンサイトです。元々は放映30周年を記念する週刊ブログでしたがそのまま不定期で続いています。

アニメディアの描き下ろしイラスト(1988年分)

今回は本文の前に、ネット配信の情報について軽く触れておきたい。
赤い光弾ジリオン』の現時点(2019年10月1日)でのネット配信は以下の3社で行われている。

アニメ放題(月額400円)
animehodai.my.softbank.jp

U-NEXT(月額1990円)
video.unext.jp

ビデオマーケット(各話110ポイント)
www.videomarket.jp

いずれもTVシリーズのみとなるが、スマホでいつでも手軽に視聴できるのでDVDやBDを持っている筆者も重宝している。すでに他の配信サイトを契約している方は、ラインナップを見て乗り換えを検討するのもいいだろう。

では本題。1988年のアニメディアに掲載された描きおろしイラストを紹介する。12月号の数井浩子氏のポストカードイラストを前回掲載し忘れていたため、前年分(こちら)も近く修正するので合わせてご覧いただきたい。後藤隆幸氏、黄瀬和哉氏のイラストも両氏の画集に再録されておらず、貴重なものといえる。

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まずはJ.Jが表紙の1月号。発売は1987年12月10日なので、最終回放映直前に店頭に並んだことになる。

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描きおろしのイラストは黄瀬和哉氏の手になる表紙と、同じイラストの文字なしver.となるピンナップ、記事に付随するJ.J、リックス、アドミスに、後日談を思わせるWN3人のイラストまである大盤振る舞い。記事イラストも黄瀬氏が手掛けており、先月の12月号ともども、氏特有のカッコいいリックスが堪能できる。

他にも、お正月のカセットレーベルにWNが登場。こちらの原画は数井浩子氏。
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続いて2月号。放送は終わってしまったが、巻頭企画「アニメ人間国宝」ページで大々的に取り上げられている。描きおろしは扉の全員集合と、アップル、J.Jが各一枚。

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原画はおなじみ戸部敦夫氏が手掛けている。
この「愉快だったキャラ」一位のJ.Jに対し、冴羽獠(シティーハンター)と比べた西久保監督のコメントが面白い。

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この号の付録には後藤隆幸氏の手になるビッグポスターも。

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3月号はお休みで、4月号には恒例となったポスターが登場。OVA歌姫夜曲をイメージしていると思われるが、J.Jの服装などはその後発売されたOVAのものとは異なっている。原画は戸部敦夫氏。

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この号は年度の区切りということで、卒業特集の記事にもJ.Jとアップルが登場。原画はアイジー竜の子名義となっている。
確かにアップルとJ.Jは1歳違いの設定だが、誕生日は4月と翌年3月と設定されており、日本式の学校では同学年となる。このイラストは、それとは別の解釈に則ったもののようだ。

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5月号にはOVA歌姫夜曲の記事が登場、描き下ろしイラストの原画は黄瀬和哉氏。

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そして付録のVカードには、後藤隆幸氏の描き下ろしタロットカード風イラストが贅沢に使われており、いまからでも商品化して欲しいほどのクォリティだ。

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6月号は日本アニメ大賞の発表があり、久しぶりの大特集。記事の描き下ろしイラストは武田一也氏と後藤隆幸氏(アニメディア別冊表紙のリサイクル)、ジリオンお天気ピンナップ(数井浩子氏原画)という特別な折り込み付録に加え、ポスター(原画はアイジー竜の子名義)にまでもジリオンが登場、現役作品以上の猛プッシュといえる。

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その勢いをかってか、7月号ではなんとOVA作品ながら表紙を飾っており、旧作振り返り企画「あの素晴らしいアニメをもう一度」の目玉作品としても登場。
原画は表紙が武田一也氏、記事が戸部敦夫氏の手になる。

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8月号はさすがに息切れなのかジリオンの記事はなく、前年10月号以来2ヶ月ごとについていたポスターでの登場も遂にストップ。翌9月号もジリオンの掲載はないが、後藤隆幸氏のオリジナルイラストがピンナップページに登場している。

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10月号のスポーツ特集で登場したJ.Jとアップルは戸部敦夫氏の原画。これがアニメディアでのジリオン最後の描きおろしとなった。

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この頃はもうタツノコでは次回作『天空戦記シュラト』(1989年)の制作がスタートした頃だろうか。植田氏の反応も作品や続編への言及がなく、そっけない印象がある。

こうして俯瞰してみると、アニメディアでは放送終了後も人気の続いたジリオンをなんとか記事にしようと、独自企画のページに大きくジリオンをフィーチャーしていたようだ。
当時がオリジナルアニメ冬の時代で、ワタルやボーグマン、サムライトルーパーなど1988年放映のオリジナル作の人気が出るまでの繋ぎとして、なんとかジリオンを引っ張りたい編集部の意向も感じられる。

その甲斐あってか、アニメディアの人気投票では88年末に至るまでジリオンはトップクラスの人気を維持していたようだ。元々3クールとはいえ、最近のアニメだったら4期ぐらいまでは作られていたかも、と想像するのも面白い。

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アニメディア1988年11月号のキャラクター人気投票

次回更新は未定。はてなブログへの移行で過去記事リンクがズタズタになったので、その修整が終わったらまた告知させていただきたい。