ZILLION ARCHIVE ROOM(Yahooブログ移行版)

Yahooブログから流れてきたTVアニメ『赤い光弾ジリオン』非公式ファンサイトです。元々は放映30周年を記念する週刊ブログでしたがそのまま不定期で続いています。

36周年!タツノコ・レトロスペクティブ《SF・アクション篇》『赤い光弾ジリオン』上映会レポート&トライチャージャー新作TOY

昨日は『赤い光弾ジリオン』の本放送開始日からちょうど36年!ということで、今回は前回に引き続き、今年2月4日に行われたジリオンの上映・トークイベント「タツノコ・レトロスペクティブ《SF・アクション篇》『赤い光弾ジリオン』」のトークショー以外の部分のレポートと、そこで展示されていたトライチャージャーの新作TOYの情報をお届けしたい。

当日のミクサライブ東京入口の掲示


発売前のトライチャージャーが展示されていたのは、ホールミクサの地下入り口近くの、チケットのモギリスペース。写真で見たときにはちょっと質感がプラスチッキーすぎるのではないか、と懸念していたが、実物を目にすると意外と気にはならず、サイズこそ大きくないものの細かいディティールがよく作り込まれており、これで完全変形となればファンならマスト!といえるアイテムとなりそうだ。

展示されていたトライチャージャー(試作品)

劇中のトライチャージャーは大きさが一定せず、放映当時に発売されたトイも人形と比べてかなり大きなものだったが、今回は大きすぎず、やや現代風なマッシブなメカに味付けされており、35年の模型業界の技術の進化を感じる。
付属のJ.Jフィギュアも(変形の都合で)やや細身だが、特徴的な髪型の処理を含めてよく造形されており、表情を変えられるヘッドパーツやハンドパーツ、新旧ジリオンも付属しヘッドギアの着脱も可能と、これまでメカニックフィギュア専門だったメーカーが出すものとしてはほぼ満点のスペックと言えるのではないかと思う。
トークショーでは今回のトライチャージャーの反響次第でチャンプやアップルの登場もありうる、と仄めかされており、今後にも大いに期待したいところだ(筆者はすでに予約済)

youtu.be

 

直近のジリオンの商品といえばイベント限定、後にマルイ限定通販で販売された巨大J.Jソフビがあるが、こちらの展示や販売はなかった。こちらは後日紹介予定。
他には当時発売されたニュージリオン(シューティングセット)とアニメディア別冊『赤い光弾ジリオン完璧版』、およびアニメディア1987年10月号ふろくの冊子「ジリオン99の謎」が展示されており、後者はトークショーでも質問のタネ本として使われた(こちら)。
セレクション上映前のシアターではジリオンサウンドトラック1が流れており、30年以上ぶり(前回はおそらくOVA歌姫夜曲の発売イベント)の上映に向け、観客のテンションはより高まったのではないだろうか。


チケットは完売とのことだったが、後ろの座席には空きがあったようだ。トークショーで石川氏に暴露されたようにタツノコの伊藤社長などの来賓があったので、空いていた場所は関係者席なのかもしれない。そう考えると観客の数は100〜120人程度だろうか。見た感じでは、やはり自分と同世代くらいのアラフィフ世代が多かったように思われ、また、男女ともに人気があったジリオンだが、今回は男性の比率が高かった。イベント終了時間が遅いのと、トークショーに登壇されるのがキャストではなくスタッフということで、濃いファンのみが集まったからかも知れない。

上映されるエピソードは事前には公開されておらず、始まったのが何話かは上映で判断しなくてはならないが、何度も見返している筆者などは「OPが旧ジリオンだから激闘編じゃないな…」等、限られた情報で予想を絞っていくのも楽しめた。ラストの上映が17話だと判明したとき観客席からもちょっとしたどよめきを感じたが、自分的には予想外のエピソードであったように、同じような人が多かったのだろうか。
なぜ1話、16話、17話が選ばれたのか?は(こちら


スクリーンで見るジリオンはとても新鮮で、特に1話、16話のクオリティの高さには目を見張るものがあった。反面、1話のシャトル撃墜時の撮影のガタツキなどはスマホでの鑑賞であればほぼ気にならないが、大スクリーンではかなり目立った。音声がモノラルである点含め、作画こそ劇場クラスではあるものの、他の点ではやはりTVアニメの厳しい予算、期間内で精いっぱい作られた作品なのだと改めて感じることができた。
先に上映を見たことで、その後のスタッフトークの解像度が非常に高まったのも印象的だった。新旧ジリオンの描き分けの話などは、まさに今回うってつけの話題だったと思われる。
次回があるならばステレオ音響で制作されたOVA『歌姫夜曲』あたりの上映を期待したいところだ。

最後に、35周年イヤーの掉尾を飾る、令和初のジリオンイベントを企画していただいたたイベントスタッフや、登壇いただいた当時の制作者の方々、イベント前と後に熱くトークさせていただいたtwitterフォロワーの方々に感謝いたします。

イベント前に日本各地やブラジルから集合したジリオンぬい達


次回は以前の予定通り、ブラジルで制作されたファンメイドゲームや、発売されたJ.Jソフビ、公式グッズなど、最近のジリオン事情を紹介予定。