マリス原生生物図鑑
『赤い光弾ジリオン』は24世紀の植民惑星マリスを舞台にしたSF作品だ。マリスがどのようにテラフォーミングされたかは説明されないが、地球のものと似て非なる原生生物が多数登場することから、元々地球とよく似た環境であったことが伺われる。
今回は、その惑星マリスの個性的な原生生物たちをご紹介したい。
1話
なんと主人公J.Jよりも先に画面に登場。リスっぽいが、ここが地球とは異なる異世界であることを印象付ける役割を担っているのだろう。のちの回にも登場している。
3話
ジャングル風の土地の湖に生息する、魚とサソリ風の生き物。
4話
こちらもリス…というかモモンガ風だがマンガっぽいデザイン。こちらもJ.Jと顔を合わせている。
鳥のほうはリアル調。
5話
サルのようなリスのようなリスザル風の生物。アップルの胸に入るところを含め、ナウシカのテトのパロディだろうか。顔はこの回に登場する顔色の悪い博士にそっくり。
10話
どう見てもカモメだが…。
12話
この回のメインガジェット、磁気を狂わせる海洋生物サラサリ。ガンダムのミノフスキー粒子のような存在で、画的につまらないハイテク戦を成り立たせなくさせる効果がある。
15話
リアルタッチのトカゲ類、コモドドラゴン風の生物。よく見ると手足が長くてキグルミ怪獣っぽい。
17話
1話冒頭に登場したリス風生物が親子になって再登場。ちなみに1話と17話のコンテはどちらも西久保監督が切っている。
鳩にしか見えないが、もしかすると人類が鳩をマリスに持ち込んだのかも?
こちらはツバメ風の鳥。会話シーンに人物を出さずに心象風景的なカットを放り込んでくる西久保演出が炸裂。
18話
公園にいる鴨のような鳥。原生生物かどうかはあやしいところだ。
19話
どう見てもカエル。タツノコはその初期からハチだのカエルだのを主人公にしてきた会社らしく、擬人化はお手の物だったろう。
21話
こちらも鳩っぽい鳥。哀れ、スナイパー・バルガリの試し射ちの的にされてしまう。
24話
この回には原生生物が大量に登場する。こちらは突然カメラに映る二足歩行トカゲ。
オパオパの孤独を印象付ける、原生生物の親子たち。
4話に登場したのとよく似た鳥。
オパオパのミッションの犠牲になったお魚たち。
27話
川で気絶しているJ.Jのお尻をツンツンする魚。淡水魚だろうか。
最終話
ゲストキャラと一緒に1話と5話の原生生物が再登場。
番外
2話以降、画面に何度も登場しているノーザのスパイ鳥は、生物ではないので番外扱い。18話のミンミンが飼っていたインコ風の鳥もメカだった他、再登場時にリックスが乗っていた馬も同様だろうか。
1話(と最終話)に登場したアディの相棒、犬のエル。明らかにマリス原生生物ではないのでこちらに。オープニングに登場するフラミンゴや8話の金魚なども同じ理由でリストから外している。
今回リスト化するまで、原生生物は各話のその場その場でデザインされていると考えていたが、実際にはちゃんと考えて再登場させていたり、演出の要請でリアル調とデフォルメ調が使い分けられていたり、数自体は少ないものの、意外な発見もあった。本作にはやはり異星を舞台にした『OKAWARI-BOY スターザンS』(1984年)のスタッフが多く参加しているが、基本リアル路線のジリオンでは、スタッフがそこまで遊べなかったのかもしれない。
次回更新内容は未定。当時の再放送事情あたりになるかもしれない。相変わらずのスローペースですが、今年もジリオンをご贔屓に。