ZILLION ARCHIVE ROOM(Yahooブログ移行版)

Yahooブログから流れてきたTVアニメ『赤い光弾ジリオン』非公式ファンサイトです。元々は放映30周年を記念する週刊ブログでしたがそのまま不定期で続いています。

記事修正祭り

第8話のセル画 今回はこれまでの記事の修正情報と、前回に引き続きジリオンのセル画を紹介したい。 『赤い光弾ジリオン』のキャラクターデザインはコンペ形式で行われた。コンペの参加者について後藤隆幸氏は、浜崎博嗣、水村良男の両氏とともに参加した、と…

放映開始31周年!『赤い光弾ジリオン』第1話のセル画

第1話のセル画 『赤い光弾ジリオン』は31年前の今日 1987年4月12日朝10時に、日本テレビ系列でTV放送がスタートしている(こちら )。 今回は、その第1話「コードネームはJJ」で使用されたセル画をご紹介したい。 第1話はメインキャラクターデザインの後藤隆…

西久保監督フィルモグラフィ(5)現代篇

『アタゴオルは猫の森』劇場用パンフレットより (前回はこちら ) 前回は『イノセンス』(2004年)までを追ったが、その前年の西久保監督作として『ハートカクテル・アゲイン』(2003年)が抜けていたので補足したい。 オトナのオモチャ「ハートカクテル・…

ジリオン関連書籍リスト

アニメージュ1988年1月号より。沖浦啓之氏の年賀状 本ブログはこれまで様々なジリオンに関係する書籍を紹介してきたが、あとから確認したいファンのために、ここで書籍リストを公開しておきたい。 書籍にはジリオンに関する部分の簡単な内容紹介と、2018年3…

アニメージュのジリオン論争とイラストコンテスト

アニメージュ1987年11月号より 徳間書店のアニメ誌「アニメージュ」は放映前こそ後藤隆幸氏のキャラクターの魅力を推していたものの、当時の鈴木敏夫編集長らアニメージュ編集部の趣味に合わなかったのかどうか、放映中のジリオンの扱いはあまり良くなかった…

ジリオンのポスターいろいろ

番組告知用ポスター。原画は井口忠一氏だろうか。『別冊アニメディア 赤い光弾ジリオン 完璧版』より 1987年でトップクラスの人気アニメとなったジリオンは、翌年の歌姫夜曲を含め、グッズや雑誌ふろくなどの形で様々なポスターが制作された。ここでは、主に…

ドラマvsキャラ萌え?ジリオンの脚本家陣とアニメディアの外伝小説

第24話「大冒険!戦士オパオパ」より 以前にも触れた(こちら )通り、ジリオンのシナリオスタッフで最初に作品に参加したのは関島真頼氏で、プランニングコーディネーター 植田もとき氏とともにジリオンの企画を立ち上げた氏は、そのまま文芸構成としてシリ…

「懐かしのアニメ」として紹介されたジリオン

『軌跡―Production I.G 1988‐2002』より、後藤隆幸氏のイラスト 2018年の今年で本放送以来31年となる『赤い光弾ジリオン』には、当時のファンの手になると思われる雑誌の回顧記事がいくつか存在する。今回はそれらの一部をご紹介。 アニメディア1991年7月号…

カセット文庫『シークレット ティ・パーティ』

『シークレット ティ・パーティ』パッケージ アニメイトコレクション12 ジリオン・カセットシアター『シークレット ティ・パーティ』はムービック(アニメイト)から発売されたジリオンのオリジナルグッズのひとつ。名前の通り、発売されたメディアはカセッ…

ジリオン作画列伝(3) ~凄腕揃いの各話作監~

アニメージュ1987年12月号より 以前にも触れたように(こちら )、ジリオンは激闘編前後で作画監督のローテーションが変更になっている。TVシリーズとOVA歌姫夜曲のスタッフリストから抜き出してみよう。(敬称略) TVシリーズ激闘編以前 後藤隆幸(1話) 浜…

西久保監督フィルモグラフィ(4)タツノコから再びI.G、そして押井作品へ

ニュータイプ1988年1月号より (前回はこちら) アニメファンの好評を得た『赤い光弾ジリオン』は外伝となるOVA『歌姫夜曲』(1988年)の発売後、ぷっつりと動きが止まる。歌姫の植田もときプロデューサーはその後も続編の可能性を模索していたようだが(こ…

相楽晴子vs庵野秀明!? ニュータイプのジリオングラビア

ニュータイプ1987年8月号より 角川書店(現 カドカワ)のアニメ雑誌「ニュータイプ」は記事ページに描きおろしのイラストを大胆に使用する斬新なスタイルで、現在のグラビア中心のアニメ誌の方向性を決定づけた。 他誌同様にジリオン人気に乗り遅れた感のあ…

フィギュア「ヒロインメモリーズ アップル」

パッケージ 右上のシールを見る限り、ジリオン関係の商品化権はいまもNTVにあるようだ ジリオンの放映30周年だった去年は、終わってみればブルーレイ発売時以来の盛り上がりに恵まれた年だった。 その年末も押し迫った12/28にメガハウスから発売されたフィギ…

「優しき逃亡者アップル」と映画『グロリア』に見る、ジリオンの元ネタ傾向

第25話「優しき逃亡者アップル」より 新年おめでとうございます。30周年イヤーは終わりましたが、このページはしばらく続く予定です。 『赤い光弾ジリオン』のタツノコ側プロデューサーだった岩田弘氏は、洋画や海外ドラマのようなテイストをジリオンに入れ…

ジリオンのキャラクターグッズ

『後藤隆幸作品集 MIX NOISE』より 30年前の本放送時、まったくの新番組だった『赤い光弾ジリオン』は注目度も低く、それに伴い主力商品であるトイ以外のキャラクターグッズの初期ラインナップも実に貧弱なものだった。 アニメディア1987年4月号より まずは…

ササユリカフェ「TAKAYUKI GOTO ART WORKS」レポート&トークイベント感想

12月18日現在、東京・西荻窪のササユリカフェではプロダクションI.G 後藤隆幸氏の個人展「TAKAYUKI GOTO ART WORKS」が今月25日まで開催中。 ササユリカフェはスタジオジブリのスタッフだった舘野仁美氏がジブリ作画部門の解体後に開いたカフェで、これまで…

ササユリカフェ「後藤隆幸×西久保瑞穂 お話し会」レポート

東京 西荻窪のササユリカフェでは後藤隆幸個人展が開催中(2017年12月11日現在)。 今回は、その連動イベント「後藤隆幸×西久保瑞穂 お話し会」への参加機会を得たので、そのレポートをお届けしたい。思いのほか長文となったため、展示内容については次回更…

ゴールドライタン・ウラシマン・モスピーダ ~ジリオン・ジ・オリジン(4)~

まずは告知。 12月5日現在、東京・西荻窪のササユリカフェにて後藤隆幸氏の個人展が開催中。 大量のジリオン関係の原画、イラストが展示されているので、ジリオンファンには強くお勧めしたい。期間は25日まで。 アニメージュ1987年6月号より タツノコプロは1…

ガッチャマンとタイムボカン ~ジリオン・ジ・オリジン(3)~

第17話「涙!JJを探せ」より 『赤い光弾ジリオン』を生んだタツノコプロは2017年の今年、創立55周年を迎えている。 タツノコは1970年代を中心に意欲的なオリジナルアニメを多数生み出した。中でも特に人気が高い作品が『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)…

アフタヌーン率高し?ジリオンぽいマンガとCD

プロダクションI.G公式ページより(現在は削除) まずは告知から。今月末の11/30より東京・西荻窪のササユリカフェで後藤隆幸氏の個人展が開催される。 詳しくは前回の更新(こちら )を参照ください。 このブログでは以前(こちら)にジリオンに影響された…

(号外)後藤隆幸個人展『TAKAYUKI GOTO ART WORKS』開催決定

Production I.Gの告知ページより 急遽入ってきた情報なので、また号外にて。 『赤い光弾ジリオン』のメインキャラクターデザイナー 後藤隆幸氏の個人展が11月30日(木)から、東京・西荻窪の「ササユリカフェ」にて開催予定。 参加作品の原画やイラスト、オリ…

テレビえほん『赤い光弾ジリオン』と、セイカのぬりえ

ひかりのくにテレビえほん『赤い光弾ジリオン』表紙 タツノコプロと読売広告社はその処女作『宇宙エース』(1965年)以来の関係だが、その初期作品に名作、メルヘン路線があったせいか、商品展開には子供向けの絵本がラインナップされていた。かなり高年齢層…

ジリオンとOVA『ザ・サムライ』

『ザ・サムライ』より 『ザ・サムライ』(1987年)は、集英社ヤングジャンプに連載されていた春日光広氏のマンガのOVA化。発売日は11/1なので、制作期間はジリオンとほぼ重なっていると思われる。 春日氏は当時人気のあった高橋留美子氏のフォロワーといえる…

西久保監督フィルモグラフィ(3)キティ時代とタツノコ帰郷編

八王子夢美術館『押井守と映像の魔術師たち』展図録 西久保氏インタビューより (前回はこちら) 短命となった『みゆき』(1983年)はその終了後、劇場アニメになる企画もあったようだ。西久保氏がその監督候補だったのかは不明だが、映画化の企画は立ち消え…

幻の「スーパーボンボン」と、ジリオンのコミカライズ

『赤い光弾ジリオン』オープニングより、掲載誌のクレジット このブログでは以前にアメコミ版ジリオンを紹介したが(こちら)、ジリオンのコミカライズ自体は日本でも行われている。 スーパーボンボン1987年5月号より 講談社「スーパーボンボン」は当時人気…

ジリオン作画列伝(2) ~アニメアールと京都アニメーションが支えたジリオン~

アニメアール吉田徹氏によるJ.J。アニメV別冊『赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲』より 『赤い光弾ジリオン』の作画ではタツノコプロの前作『ドテラマン』(1986年)から引き続き「竜の子アニメ技術研究所」が中心的な役割を果たしたが、大阪のスタジオ「アニメア…

ジリオンに見る80年代洋楽の影響と、音楽担当の入江純氏

『赤い光弾ジリオン』オリジナルサウンドラックのジャケットより。イラストは怪獣画で著名な開田裕治氏 以前(こちら)にも書いたように、西久保瑞穂監督はアニメ業界の「脱アニソン化」を推し進めた張本人でもある。その西久保氏が監督したジリオンは、やは…

『こまったユ鬼ちゃん』に登場したジリオン

アニメージュ1987年4月号より これまで何度か(こちらやこちら)取り上げている『こまったユ鬼ちゃん』は、アニメ雑誌「アニメージュ」に1987年4月号から1988年11月号まで連載された4コマ漫画。タツノコプロがジリオンの直前まで手がけていたギャグアニメ『…

似てる?似てない?ジリオンを彷彿とさせるゲームたち

いまでこそ映画をも凌ぐ巨大産業となったものの、昔のTVゲームはおおらかというか、無邪気な作品も多かった。特にオタク気質のゲーム開発者はアニメファンを兼ねることが多く、『機動戦士ガンダム』(1979年)『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)などの人…

タツノコの総力戦?ジリオンの演出家陣

『赤い光弾ジリオン』ブルーレイBOX特典絵コンテ集より、西久保監督による最終話の絵コンテ アニメーション作品における「絵コンテ」と「演出」クレジットの役割分担は曖昧だが、基本的には、絵コンテ担当は脚本を元にすべてのカットを絵で起こす役割、演出…